小学校低学年からの歯の矯正について

こどもの教育

こどもが小学生に入るくらいに悩む問題の一つに、歯の矯正があります。通院が大変そう、どれくらい費用がかかるか不明確など、矯正に踏み切るにはハードルがあります。

そんな中で、うちの子が矯正をはじめた理由は、大きく3つあります。

一つ目は、乳歯の頃から歯が全くスカスカではなところがなくぎっちり生えていたこと。このままでは大人の歯が生える場所がないなぁと心配していました。

二つ目は、歯医者さんに言われてはじめて気がついたのですが、反対咬合(かみ合わせた時に、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態)だったのです。この場合、かみ合わせが悪くなるため口を開けたままになったりするそうです。確かにうちの子は口があいたままの癖があったのですが、その原因はここにもあったようです。こちらも矯正することにより改善できるとのことでした。

三つ目は、この矯正を始める前の検査でわかったのですが、うちの子はびっくりするくらい気管が細いとのこと。矯正によりこの気管も広がっていくとのことでした。

以上の理由で、小学二年生の夏休みがはじまる7月から矯正をはじめることにしました。今子供の歯を矯正しようか悩まれている方の参考になればと思いご紹介します。

矯正にかかる費用について

小児矯正については、6歳から小学校中学年くらいまでのまだ乳歯と大人の歯の両方ある時期にする1期治療と、すべて大人の歯に生え変わった小学校高学年から中学生くらいまでの2期治療に分かれるそうです。

1期治療のほうが2期治療より一般的に費用も安くすむらしいです。

私が通った歯医者では、高校生くらいになるまで長期にわたりサポートしてくれるとのこと。なので、もちろん費用も1期治療と2期治療の中間くらいの費用になってきます。

具体的には、私が通った歯医者の固定費用は合計で約75万でした。(内訳:矯正診断料33,000円、顎顔面矯正費用660,000円、ct.セファロ検査16,500円、矯正管理料5,500円、リテーナー55,000円)人によっては治療期間が長くかかったり、短く済んだりするようですが、どんな場合でも固定的にかかる費用はこれだけとのことでした。

このほか、何か月に一度診察を受けるときの診察料は変動的にかかってきます。なので治療期間が長くかかる場合は少しここが変わってくるかなという感じです。ただ、大きな費用は固定費用で払ってしまうためおおよそそこの費用を払ってしまえば、おおよその費用は賄えたといったところでしょうか。

治療期間について

歯の矯正について、我が家は現在進行中ですので今までの状況について説明したいと思います。

令和2年7月:上顎拡大装置の装着し、1日1回スクリューを回す。

まず、拡大装置をいれる準備で一週間ほど前にゴムをいれます。その後上顎拡大装置を装着します。この装置の中央にあるスクリューを毎日1日1回回すことで、スクリューを拡大し上顎を広げていくというものです。だいたいこのスクリューを我が家の場合、毎晩一か月間回し続けました。

この装置をつけると、ものすごく活舌が悪くなります。装置が大きいため話す際には舌をスクリューに押し付ける必要が生じるためです。最初の一週間はなにをはなすにもふにゃふにゃ活舌が悪くて大変ではありますが、どんどん慣れて元のように話せるようにはなります。そしてこの装置が舌の上下運動にも効果的なのです。

この一か月間は1週間おきに通院していたように思います。お仕事されている方は繁忙期を外して矯正を始めるのがいいでしょう。

さて、上の歯をつけるとこんな感じになりました。

令和2年8月:スクリューを回すのは終了。下の歯も装着しフェイスマスクもスタート

上顎拡大装置のスクリューを毎日回すのは終了しました。一定顎を広げられたということで、この時期になると前歯がスカスカになりました。広げている間は朝起きた時に鼻血がでたりすることもありますが、効果がでているということらしいです。

このタイミングで下の歯にも針金をいれて矯正装置が入ることになりました。しかし下の歯についてはスクリューを回す作業は必要なく、ただつけておくだけとのことでした。ここで厄介なのは、装置に食べ物が非常にくっつきやすいということです。特に装置の裏側など食べ物が入りやすく、親が仕上げ歯磨きする必要があります。食べ物が残ると口臭もきつくなりますし、大人の歯の生え変わり時期ということで虫歯にもなりやすい時期ですのでここは頑張って歯を磨きたいところです。

下の歯に装置をつけたらこんな感じになりました。ほとんど目立たず、上と比べたら食べ物もはさまりにくいです。

そして、前からみるとこんな感じ。器具はほとんど目立たないと思います。歯抜けが気になるけどね!

また、夜寝るときにフェイスマスクを毎日つけることになります。これは、上顎拡大装置とフェイスマスクをゴムでひっかけて装着します。(つけるのはとっても簡単です)1日目はつけるのを少し嫌がっていましたが、特に痛くもないらしいです。しばらくすると自分でつけてといってくるほど慣れて習慣化するので、我が家では問題なく続けています。

この時期になると、通院は2カ月に1回程度でよくなりました。

今のところの現状はここまでです。またつけている中で何かあれば付け加えていきたいと思います。

令和3年9月 いったん針金を付け替える

針金をつけて1年たつと、サイズを変えるために一度外すことになりました。

新たなサイズの針金を下の歯だけにつけます。上の歯の針金は取り外したままになったので、夜のフェイスマスクもこの時点ではなくなりました。

ただ、うちの子供の場合舌の位置が前歯の後ろ側になっていて、常に前歯を舌で押していることになっていました。このままでは、せっかく矯正してもまた舌で前歯を押すことにより前歯が出てしまうことになります。舌の正しい位置は上の前歯より後ろで、上あごの少し骨で出っ張りがあるところなのですが、舌の位置を確認して正しい位置にもっていくように子供に伝えることも大事なことになります。